[レポート] Marketplace における調達ガバナンスとレポート洞察の拡大について学べる「Scale procurement governance and reporting insights in AWS Marketplace」 #MKT108 #AWSreInvent
コーヒーが好きな emi です。
AWS re:Invent 2024 で Lightning talk 「Scale procurement governance and reporting insights in AWS Marketplace(AWS Marketplace における調達ガバナンスとレポート洞察の拡大)」に参加しました。
この LT では、AWS Marketplace を通じて効率的かつ効果的な調達プロセスを構築するためのガイドを提供する内容となっています。
セッションは以下で動画が公開されています。
概要
タイトル:MKT108 | Scale procurement governance and reporting insights in AWS Marketplace
組織が拡大するにつれ、ソフトウェアやサービスの調達は複雑化し、企業はリスクやコストの評価や管理に苦労することがあります。クラウドマーケットプレイスは、組織がリスクプロファイルを低減するのに役立ちます。このライトニングトークでは、AWS Marketplaceが提供する高度な機能について学び、既存の調達ワークフローをAWS Marketplaceのプロセスと同期する方法を理解しましょう。ダッシュボードを使用して、複数のアカウントにわたる支出、使用状況、およびライセンスの統合ビューを取得する方法をご覧ください。
スピーカー:Kaushik Raha(Principal Customer Advisor, AWS Marketplace, Amazon Web Services)
Tue, December 3
10:30 AM - 10:50 AM PST
Venetian | Hall B | Expo | Theater 4
Session types: Lightning talk
Topic: Cloud Operations, Customer Enablement
Area of interest: AWS Marketplace, Cost Optimization
Level: 100 – Foundational
Role: IT Administrator, IT Executive, IT Professional / Technical Manager
Services: AWS Marketplace
レポート
60% 以上のデータ製品と 45% 以上のクラウドソフトウェア購入が AWS Marketplace 外で行われており、これがリスクとコスト増加を招いていると述べられました。
- 86% の組織がビジネスのアジリティ(機敏性)を向上させるために新しい調達チャネルに投資している
- 85% の組織が調達のスピードを向上させるために新しい調達チャネルに投資している
- 78% の組織が「データやクラウドソフトウェアのオンラインマーケットプレイスが組織のリスクプロファイルを低減する」と回答
AWS Marketplace からは以下の 5 つの主要機能が提供されます。
- サブスクリプションとコストを組織的に把握するための調達インサイトダッシュボード
- 支出分析とライセンス管理のためのシングルペインダッシュボード
- 財務追跡のための購入注文管理
- 標準化された契約による手続きの合理化
- プライベートマーケットプレイスによるワークフロー管理
- AWS Marketplace ダッシュボードについて
- 可視化できる内容
- セルフサービスとプライベートオファーのサブスクリプション
- サブスクリプションの支出と使用状況
- サブスクリプションのライセンス付与とデプロイメント
- メリット
- セットアップとアクセスの簡素化
- AWS コストと使用状況レポート(CUR)との連携
- ビジネス関係者への可視性の向上
- 可視化できる内容
テクニカルエンジニアであれば公開されているセルフサービスのオファーを選択してコンプライアンスや技術面のレビューを確認し、アプリケーションオーナーであればプライベートオファーを選択して法務レビューの確認を行う、というフローで AWS Marketplace ダッシュボードを活用することができます。
購入者の役割に応じて調達フローが用意されています。
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ダッシュボードの活用例
- 月ごとの支出、製品やベンダーごとの支出のトレンドを確認
- ライセンスの未利用状況を特定し、契約の統合やコスト削減の機会を見出す
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AWS Marketplace での調達プロセスを効率化する3つのステップ
- 可視化(Visualize)
- Marketplace ダッシュボードを使用して包括的なインサイトを取得
- 整合(Align)
- Marketplace のサブスクリプション活動に調達ワークフローをマッピング
- 実装(Implement)
- カタログに追加する前の製品検証管理として Private Marketplace を使用
- 可視化(Visualize)
- テクノロジーの調達はチームスポーツなので、AWS Marketplace を使って効果的に協力する
- 学び、好奇心を持ち、実践的であること。適切に検証し、スケールすること
- 長期的な成功のためにビジネス能力を構築すること
などがラップアップとして述べられました。
おわりに
実は Marketplace を利用したことが無かったので、ダッシュボードやプライベートマーケットプレイスが利用できるというのを初めて知りました。AWS を通じて何かを買ったり売ったりする場合は Marketplace を使うというのはもちろんのこと、既に導入済みの製品で Marketplace を経由していないものがある場合は調達フローをそろえると管理が効率化される場合もありそうだなと思いました。
ユーザーが勝手に知らない製品を購入して導入していないかなどを承認・確認できるフローがあるというのも初めて知りました。ガバナンスの観点でもメリットがあるという点が勉強になりました。
re:Invent に参加して初めての LT 視聴だったのですが、Expo 内の一角で気軽に入れてオープンな感じでした。